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2015年08月のブログ一覧

 

この話、ときどきクライエントさんにシェアするのですが、
役立つことが多いようですので、ブログにも書いてみますね。

 

私がまだソマティック・エクスペリエンスのトレーニング受講生だったときのことです。

もう5年ほど前のことでしょうか。

 

受講生は、一定時間以上の個人セッションを受けることが課されています。

私も、当時のアシスタントたちから、せっせとセッションを受けていました。

 

そうした中のあるセッション・・・アレ・デュアルテというブラジル人の
男性ロルファーさんとの通訳を介してのセッションでのこと。

 

それぞれ席について、さあ、いよいよ始めましょう!というタイミングで、
こんなやり取りがありました。

 

アレ 「Junko、SEでは劇的なことは何も起こらなくていいんだよ。劇的なことが起こるのを期待しなくていいんだ」

わたし 「はい・・・・・・???」

アレ  「なぜ僕が、いまこう言ったのだと思う?」

わたし 「・・・私が・・・劇的なことを期待していると思ったから・・・??」

アレ  「そう!(笑)」

わたし 「そんなつもりはなかったけれど(笑)、じゃあ、それを意識してみますね」

 

 

こうして始まったその日のセッションは、ほんとうに素晴らしいものとなりました。

 

まるで静かな深い瞑想のような経験であり、

身体に波紋のように静けさが広がっていく時間でした。

 

特に強い感情を感じることもなければ、身体のどこかが大きく動くこともなく、

脊柱が目には見えないほどわずかに振動しましたが、他には目立ったふるえもなく。

 

SEを知らない方がはたから見たとしたら、ただ座って息をしているだけ・・・
に見えたのではないかと思います。

 

でも、これは、ほんとうに身体の深い深いところが癒された時間だったのです。

ずっと昔のトラウマが癒されたセッションでした。

終わったときの身体の感覚で、そのことがわかりました。

アレも、「そう! これだよ、Junko。 素晴らしかったよ」と言ってくれました。

 

 

SEのことを少し知っている人なら、セッションで解放、完了が起こるのを期待します。

 

身体がふるえるとか、
身体が勝手に動くとか、
怒りを短時間で解放して楽になるとか・・・
そんなことが劇的に起こって、たった一回のセッションで症状がなくなる・・・

というようなことを。

 

まあ、たしかにそういうことも、SEではよく起こるのです。

 

あの日の私も、意識せずにそうしたことを期待して、力が入っていたのでしょう。

 

 

でも、あのセッションで、そのようなことは目立った形では起こらず。。。。

それでいながら、深い癒しは生じていました。

 

このとき、私が身をもって学んだことは

すべての期待を手放すこと、

ただ自然に起こることに身をゆだねること、の大切さでした。

 

自分で何かを起こそう、解放しよう、症状を癒そう・・・とするのではなく、

ただ、時間とスペースを身体に与え、待つこと。

 

そうしたとき初めて、そのとき必要なことが起こってくる。

だから、その起こってくることに、ただついていくということ。

 

 

SEの本質はそのようなことなのだなと、身体を通して実感したのでした。

 

 

よくなりたい、楽になりたい、という思いでセッションを受けてくださるのですから、

「解放が起こるといいな」

「今日は〇〇を解放しよう」

「早くこの症状がなくなってほしい」

・・・という期待があるのは自然なこと。

 

 

それでも、セッションが始まるときには、それを一度忘れることができるといいですね。

 

そのほうが、本当に起こる必要のあることが起こってきますから。

期待はプレッシャーや緊張となって、それが起こるのを妨げてしまいますからね。

 

 

Fresh bamboo leaves over water

 


 

セッションでは、クライエントさんがある言葉や記憶をきっかけとして
恐怖を感じられることがあります。

 

たとえば

「〇〇のことを思い出すだけで怖いんです」

「その単語を聞くだけでドキドキしてきます」

などと。。。

 

 

そして、その方の心臓はほんとうにドキドキして、、手足は冷たくなり、
顔面は蒼白になってきます。。。

つまり、その方の身体は実際に恐怖反応を体験しているのですね。

 

そのような場面で、私はこんなふうに言うことがあります。

 

確かに、あなたの身体は今、恐怖を感じていますね。

でも、よ~く考えてみてください。

不思議ですよね?

今、あなたは恵比寿のカウンセリングルームにいて、ソファに座っているんです。

あなたの目の前に一緒にいるのは、カウンセラーである私だけです。

今、この瞬間、目の前に襲ってくる敵はいないし、さしせまった危険もない。

過去にあなたに起こったことは、今、ここでは起こっていない。

いつものカウンセリングルームで私と向き合って座っているだけなんです。

そう思うと・・・・、今、恐怖を感じておられるのって、不思議だと思いません?

 

 

そうすると、クライエントさんも・・・・

確かに・・・・・

そうですよね・・・・・

へん・・・ですよね???

となることが多いんです。

 

 

これは、のみこまれていた恐怖から抜け出しはじめた瞬間です。

今の状態を冷静に観察するもう一つの視点が生まれた瞬間とも言えます。

 

この観察する視点こそが、回復のプロセスを助けてくれるものです。

 

身体は過去の記憶に反応します。

それは、恐怖だけとは限らず、怒りだったり、ショック状態だったりします。

 

でも、その状態を、もう一人の自分が冷静に、安心してながめていることができれば、
身体はプロセスをすすめ、恐怖や怒りやショックという反応を完了させることができます。

 

反応が症状や問題になるのは、これらの反応が最後まで完了していないとき、
途中で止まったままになっているときです。

 

セッションでは、未完了を完了し、過去をほんとうに過去にします。

 

そうすることで、もはや過去は現在に影響力をもたなくなるのです。

 

 

 

 

Fotolia_朝顔


こんばんは。

今日は、満月。
とってもきれいなまん丸のお月様を見ることができました満月

今日の満月は、今月2回目の満月で、
こういうのを「ブルームーン」というのだそうですね。
別に、月の色が青いわけではなく。。。

 

さてさて、またも、かなりのご無沙汰をしてしまいました<(_ _)>

昔から、「毎日コツコツ・・・」というのができないワタクシです。。。。
ごめんなさい。

 

でも、お知らせしたいことや、お伝えしたいことがどんどんたまってきていますので、
また少しずつアップいたしますね。

 

今週は、ソマティック・エクスペリエンスの4期生トレーニング@東京にアシスタントとして参加してきました。

とはいっても、今回私は都合により全日程を参加することはかなわず・・・、前半のみの参加となりました。

それでも、着実に受講生の皆さんが前進しておられるのが伝わってきましたよ。

8月には5期生トレーニング@札幌がスタート、そして9月には3期生トレーニング@神戸が終了します。

着々とSEのお仲間が増えてきています。

この大切な素敵なお仲間と、いろんな体験を共有したり、コラボしたりしていけたら素敵ですハートたち (複数ハート)

 

ということで、今夜はご挨拶まで・・・ウィンク

おやすみなさい夜

 

 

moon


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