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川の流れのように、身体の感覚を観察します(前半)

2014.12.15

 

ソマティック・エクスペリエンスのセッションでは、クライエントさんにご自分の身体の感覚を

観察してもらいます。

 

私はそのやり方を説明するのに、よく

「川のほとりにいる人のように」

といっています。

 

川の水面をきれいなもみじが流れてきても

レジ袋のようなゴミが流れてきても

まさかの1万円札が流れてきても(!)

ほとりにいる人は、ただそれらをながめるだけ・・・。

 

きれいなもみじがきても、「もっとたくさん来ればいいのに」と期待もしないし

レジ袋をみて、「だれだ! ゴミを捨てたのは!」と怒るわけでもないし

1万円札が流れてきても、拾いに行ったりもしません(笑)。

(いや、これは行きたいですが、拾いに)

 

ただ、流れに乗ってやってくるものが、流れに乗って去っていくのを見ているだけです。

 

これと同じことを、身体を通り過ぎていくさまざまな感覚に対してもやってみるのが

ソマティック・エクスペリエンスのセッションなのです。

 

おなかがあたたかくて気持ちよい感じも

肩こりの痛みも

焦ってソワソワする感覚も・・・・

 

「これはよいもの」とか、「これは悪いもの」などと判断せず

「もっと増えてほしい」とか、「なくなればいいのに」と期待もせず

「ああ、ここにあるなあ」「こうしてながめていると、次はどうなるのかなあ」と

ただ観察します。

 

少し余裕があるなら、その感覚にたいして

「そこにいていいよ」

「気づいているからね」

と話しかけるようなイメージでながめてみます。

 

そうすると、自然な身体のはたらきによって、終わっていなかった過去、

つまり、ソマティック・エクスペリエンスでいう「未完了」の過去が

「完了」にむかって動き始めるのです。

 

そのプロセスは、さまざまな感覚の連続によって進んでいきます。

 

そうはいっても、不快な感覚を感じるのはつらいですよね。

ですから、不快な感覚の観察にはちょっとしたコツがあります。

 

別にひっぱるつもりはないのですが(笑)、長くなりそうですので、

それについてはまた別に書きますね。

 

ブログ図 観察川

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